唄う♪広報担当の今岡です。
毎日、通勤の車内でニコニコしながら歌っております。
今年は梅雨入りが早かったですね。
皆さんのお住いの地域はいつ頃でしたか?
島根県の梅雨入りは、平年は6月7日頃ですが、今年は5月15日頃でした。
梅雨が長くならないか心配されるところです。
柿は、雌花か雄花だけでも実がつきます。
つまり受粉をしなくてもよいということです。
これを単為結果(たんいけっか)といいます。
種は、受粉をすることで実の中に入ります。
柿壺では、あえて受粉させることでわざわざ種を入れているんです!
食べる皆さんにとっては、
「切るときに種が包丁にあたって切りづらいのに。」
「種がない方が食べやすいのに。」
というご意見が多いんじゃないでしょうか?笑
でも、種入れにはちゃんとした理由があります。
柿の木は、「種が入ってない実は大きくしてやれないよ」と言って、種なしの実はポトッと落としてしまいます。
柿の木も子孫を残すことを考えているからですね。
こうして考えると、柿の木も大変なんですね。
いつも美味しい柿をつけてくれてありがとう✨
種が入ることで果実が大きく育ち、さらにおいしくなります。
なので、あえて種をいれています。
柿は、品種によって雄花だけしか咲かないものがあります。
西条柿や富有柿などは雌花しか咲かない品種です。
そのため柿壺では、雄花をつける品種(禅寺丸やサエフジという柿)を受粉用に植えています。
花が咲く5月中旬頃~6月上旬頃に、養蜂農家さんからお借りしたミツバチたちに手伝ってもらい受粉させます。
雨が長く降り続けると、太陽の光が少なくて柿が栄養不足になってしまいます。
それによって、柿が大きくなる前に実を落としてしまうのです。(※生理落果と呼びます。)
これを防ぐためにも、柿壺では、柿に種を入れてあげています。
柿の実には4つの部屋があり、それぞれに種が2個まで入ります。
なので、最大で8個入っている可能性があります。
もし実際に入ってたら、「種、多いよ~」と思われるかもしれません。笑
でも、そんなときには「この種も柿を美味しくするのに必要なんだな〜」と思って食べていただけたら嬉しいです!実際、種がいっぱい入ってたことなんて、忘れるくらいです♪
というわけで、大きくてあまーい柿に育てるために、種は必要不可欠な存在だということです。
種なしの西条柿もありますが、柿壺ではこれらの理由で種ありの西条柿にこだわています。
6月現在、私どもの柿園では、摘蕾(てきらい)といって、一本の枝に一個の蕾(つぼみ)を残す作業を行っています。
一つ一つの実を大きく、美味く育てるためです。
今、生活や環境の変化でストレスを感じている方も多いと思います。
秋には柿を食べて、ホッとして、季節を感じていただけたらと思います。